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[#12485] ADM2582E 絶縁型RS485変換モジュール(2.5kV) Ver.2
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 RXDピンにグリッチが出る 2016-02-01更新     <<前のFAQ | 次のFAQ>>
送信から受信に切り替えたとき(DEをHからLに切り替えた瞬間)、データを受信していないのにRXDが250〜400nsほどLowになります。このグリッチの長さは通信ボーレートに関係ありません。これは出力段がOFFになってRS485バスを開放したときに差動入力が閾値である-0.03Vを超えてしまうために発生する現象のようです。RS485バスがオープンの時(差動入力が0Vのとき)はHighレベルが保証されているのですが、ノイズなどで-30mVを超えてしまうと不定となることがデータシートに記載されています。[-0.03Vよりプラスの電圧だと出力High, -0.2VよりマイナスだとLow, その間の電圧は不定]

黄色=DEピン, 水色=TXD, ピンク=RXD, REピンはLOW固定です。1次側の波形を観測しています。
送信データは8ビットで0x00〜0xFFまでシーケンシャルに送信していますが、データの後、DEをディセーブルにした直後に必ずグリッチ(赤色のLowパルス)が発生します。この例ではデータを3Mbpsで送信していますので、グリッチがはっきり見えますが、115200bpsや9600bpsではデータのパルス幅よりグリッチ幅がうーんと小さいのでほとんど見えません。


差動波形とRXD波形を比べたものがこちらです。波形を見る限りA,B信号におかしな振動は見られません。差動電圧が-0.03Vよりプラス側の電圧ならグリッチは出ないはずです。振幅が小さくて2V/DIVでは判別できないのかもしれません。
黄色=A水色=Bピンク=RXD


もっと拡大したものがこちらです。
・RXDの信号変化がオシロスコープを経由してA,B信号に乗ってしまっていますが、実際は差動信号にはありません。不思議なことにグリッチは300ns程度で必ず納まります。この程度のノイズで不定になっているのであればもっと長い時間Lowをキープしている、あるいは長いもの、短いもの多数生じてもいいはずです。


2chを使って擬似差動測定は正確ではないので、まじめに差動プローブで測定します。
ごらんのように差動信号はキレイに現れています。それでもグリッチが出ます。2V/DIVで見えないのかもしれません。パーシスタンスを無限大にしていますが、100%必ずパルスが出ます。
黄色=DE, 緑=A-Bの差動(BW=1.5GHz) 水色=RXD


さらに電圧軸を拡大します。20mV/DIVにすると差動対はノイズが乗りますが、グリッチがDEの立下りの直後に1回だけほぼ一定のパルス幅で出力されます。スレッショルドである-0.03Vを超えているように見えません。超えていないのであればグリッチは出ませんし、ごらんのノイズを受けているのであればたくさんのグリッチが現れてもいいのに出ません。
黄色=DE, 緑=A-Bの差動(BW=20MHz), 水色=RXD


差動プローブは1.5GHz帯域なので20MHzに制限してみます。電圧軸は20mV/DIVです。
やはりマイナスには振れていないのに必ずグリッチが出ています。
黄色=DE, 緑=A-Bの差動, 水色=RXD


結論としましては

■DEをLOWにしておよそ600ns以上経過してから、REをLOWにして受信を開始する。(グリッチの時間RXDピンをハイインピーダンスにしてやり過ごす)
■Aピンを3.3Vでプルアップする。BピンをGNDでプルダウンする。(RS485ラインがドライブされていない間差動電圧をプラス側に十分に大きくする
→現在販売中のVer.2モジュールではこの設定ができる機能が追加されました。基板裏面のP1, P2をハンダでショートします。これによりこのグリッチは出なくなります。 やり方はこちら http://strawberry-linux.com/support/12485/31745
という方法があります。この問題はDEの変化により生じますので受信ノードには影響ありません。

●データシート・ファイル (うまく表示されない場合は、右クリックしてファイルに保存してから開いてください)

 ADM2582E 絶縁RS485変換モジュールVer.2説明書 (980kバイト) 2018年 06月 12日
 ADM2582E Datasheet (489kバイト) 2016年 01月 30日
 ADM2582Eモジュール寸法図 (90kバイト) 2017年 09月 08日
 インターフェース・セレクションガイド (3,573kバイト) 2023年 06月 10日
 FT232HX-V2との接続方法 (356kバイト) 2019年 08月 26日

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