USB温度・湿度計モジュール Ver.2（完成品） - サポート

			検索

よくある質問とサポートのページです。

[#52031] USB温度・湿度計モジュール Ver.2（完成品）
商品ページにジャンプ

linuxでのechoコマンド使用について 2025-02-04更新 <<前のFAQ | 次のFAQ>>

Linuxは/dev/ttyACM0というキャラクタデバイスが作成されますが、ターミナルではなくechoコマンドで文字を送るとうまく動かないことがあります。

echo "LED1=ON" > /dev/ttyACM0

これはキャラクタデバイスのエコーバックが有効になっているため、USBRH2からPCに送られた応答文字をUSBRH2に戻してしまいます。測定した温度データをコマンドとして解釈してしまうので"illegal command"を返します。そうすると"illegal command"をまたUSBRH2にエコーバックするので、永遠に終わらずバッファが溢れます。

これを解決するにはTTYのエコーバックをOFFにします。

#
# stty -F /dev/ttyACM0 -echo ※echoバックをOFFにする
#
# stty -F /dev/ttyACM0 -a ※設定を確認する
speed 9600 baud; rows 0; columns 0; line = 0;
intr = ^C; quit = ^\; erase = ^?; kill = ^U; eof = ^D; eol = ; eol2 = ; swtch = ; start = ^Q; stop = ^S; susp = ^Z;
rprnt = ^R; werase = ^W; lnext = ^V; flush = ^O; min = 1; time = 0;
-parenb -parodd -cmspar cs8 hupcl -cstopb cread clocal -crtscts
-ignbrk -brkint -ignpar -parmrk -inpck -istrip -inlcr -igncr icrnl ixon -ixoff -iuclc -ixany -imaxbel -iutf8
opost -olcuc -ocrnl onlcr -onocr -onlret -ofill -ofdel nl0 cr0 tab0 bs0 vt0 ff0
isig icanon iexten -echo echoe echok -echonl -noflsh -xcase -tostop -echoprt echoctl echoke
#
#

-echoがエコーバックOFF(頭に-がついている), echo がエコーバックONです。

LinuxではCRコードを受信するとCR(Carriage Return：行頭復帰)+LF(Line Feed：改行)に変換するようになっています。USBRH2では改行コードとしてCR+LFを送信していますので、LinuxではCR+LF+LFとなってしまい、２行分改行してしまいます。そのため１行おきに空行が出ます。この機能をOFFにするには次のようにします。、
※これはコマンドシェル上からの操作のもので、ターミナルでアクセスする場合はターミナルソフトの設定が優先します。

#
# stty -F /dev/ttyACM0 -icrnl ※CRにNL追加をOFFにする
#
# stty -F /dev/ttyACM0 -a ※設定を確認する
speed 9600 baud; rows 0; columns 0; line = 0;
intr = ^C; quit = ^\; erase = ^?; kill = ^U; eof = ^D; eol = ; eol2 = ; swtch = ; start = ^Q; stop = ^S; susp = ^Z;
rprnt = ^R; werase = ^W; lnext = ^V; flush = ^O; min = 1; time = 0;
-parenb -parodd -cmspar cs8 hupcl -cstopb cread clocal -crtscts
-ignbrk -brkint -ignpar -parmrk -inpck -istrip -inlcr -igncr -icrnl ixon -ixoff -iuclc -ixany -imaxbel -iutf8
opost -olcuc -ocrnl onlcr -onocr -onlret -ofill -ofdel nl0 cr0 tab0 bs0 vt0 ff0
isig icanon iexten -echo echoe echok -echonl -noflsh -xcase -tostop -echoprt echoctl echoke
#

こうすることでターミナルを起動しなくても直接コマンドラインから

echo "LED2=ON" > /dev/ttyACM0

のような制御ができます。ただしこれはコマンドに対する応答メッセージを受け取ることができず、OSに溜まったままになります。cat /dev/ttyACM0をするとUSBの受信バッファを吐き出すことができるのですが、ずっと前に実行した応答メッセージが蓄積されていて、自分が実行したデータの結果出ない可能性があります。応答の先頭文字が欠落したり、バッファオーバーフローで想定した応答が返らないことがあります。コマンドラインではttyACM0に出力するか入力するかのどちらか一方しかできないので標準コマンドではUSBRH2を正しく制御できません。そのため　echo , catを使った通信は緊急用としてお考えください。

●データシート・ファイル (うまく表示されない場合は、右クリックしてファイルに保存してから開いてください)

USBRH2説明書 (271kバイト) 2025年 04月 14日

製品一覧 - 会社案内 - よくある質問 - 発送状況

●当社製品・ウェブはAI不使用です。AIが生成した文章、プログラム、画像・写真、架空の情報は一切使用していません。