その1では10:1プローブでの簡単な計測でしたが、今度は厳密に計測してみます。
SMA端子で接続し、DCカットを経由して同軸ケーブルでオシロスコープに入力します。オシロの入力インピータンスは50Ωで計測します。
※このテストする場合、オシロスコープの50Ω入力には直流印可できません(耐圧がとても低い)ので、直流分をカットするDCカット(DCブロック)が必要です。
★Note:このデータは出力3.3Vの場合です。出力電圧が大きいとノイズも大きくなり、小さくするとノイズも小さくなります。メーカーのデータシート、評価ボードは出力1.2Vを基準としているためこの波形よりももっとノイズが小さく示されています。
▼当社のモジュール
写真のように#55102で接続します。
・入力=12V, 出力=3.3V, 発振周波数=2.2MHz, スペクトラム拡散=OFF, 無負荷
・電圧軸は1mV/DIVです。少しノイズが見える程度です。スペクトラム拡散=ONにすると波形にもやもや感が出ますがほぼ同じです。
▼他社のモジュール
このように最短でSMAコネクタに接続します。
・入力=12V, 出力=3.3V, 発振周波数=2.2MHz, スペクトラム拡散=ON, 無負荷
同じレンジ(1mV/DIV)では振り切れてしまって振幅がわかりません。
電圧軸を50mV/DIVにしてやっと画面に収まりました。一番上の波形は1mV/DIVで計測していますから、ざっと50倍ノイズ大きいということになります。
▼なお測定器自体のノイズはこのくらいになります。(1mV/DIV)
ご覧のように基板のパターンで大きな違いが出ることがわかります。スペクトラムアナライザで計測すると発振周波数にわずかにスペクトルが見えるだけです。
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