実際にTPS62913を測定したものです。出力SMA端子から同軸ケーブルでオシロスコープに直接接続しています。プローブ接続ではないので減衰比は1:1です。
下のオシロ波形のようにノイズ波形を目視でほぼ確認できません。10:1の一般的なプローブで計測した場合は見えることはないでしょう。
ノイズは見えますがこれは電圧軸が1mV/DIVであり、μVレベルのオシロスコープ自体のノイズが大半を占めています。普通のDC-DCコンバータであればノイズは10mV単位で発生しますので、1mV/DIVのレンジで計測できることはほとんどありません。
▼出力3.0Vで無負荷の出力波形です。入力12V, 1mV/DIV, BW=1GHz
※細かいくし型のノイズが見えますが2.2MHzの発振周波数で1GHzの帯域で計測すると見えます。250MHzに帯域制限すると消えます。このノイズを消すにはモジュール基板を大きくする必要があり、これ以上基板サイズを大きくするのは現実的ではないので次回の改良をお待ちください。
▼無負荷では意味がないので負荷=1Aとしたとき、出力3.0Vの出力波形です。入力12V, 1mV/DIV, BW=1GHz
ほぼ同じですがよく見ると輝線の薄い影の振幅が少し大きくなっています。
▼電源をOFFにした測定系のノイズ波形 1mV/DIV, BW=1GHz
参考にLT8640の波形はこのようになります。
▼入力 12V, 出力3.3V, 無負荷, 10mV/DIV, BW=1GHz
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