LTM2884 USB1.1アイソレータ・モジュールキット - サポート

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[#12284] LTM2884 USB1.1アイソレータ・モジュールキット
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ADUM4160とはどう違いますか？ 2014-05-29更新 <<前のFAQ | 次のFAQ>>

USBアイソレータは競合品としてアナデバのADUM4160があります。しかしADUM4160は信号線(D+,D-)の絶縁だけができるICです。電源はできません。LTM2884は信号線(D+,D-)とUSBの電源の両方を絶縁することができるICです。

●実装密度の比較
上…ADUM4160を用いたソリューション　（ICとDC-DCコンバータ[下部の細長い黒い四角]が見える）
下…LTM2884を用いたソリューション　（ICが１個だけ）

DC-DCコンバータ機能を含んでいるためLTM2884はかなり割高なICとなっております。ADUM4160にDC-DCコンバータを組み合わせたほうがコスト的には安いと思われます。アナデバではiCouplerによるDC-DCコンバータICも製品化していて小さいのがありますが、iCouplerの原理的の問題で、効率が大変悪く25～35%しかありません。LTM2884ではその２倍くらいの効率です。LTM2884はDC-DCコンバータ部分も含んで動作温度、絶縁耐圧等が規定されていますから、数100円の樹脂モールドの安いDC-DCよりも信頼性が高いでしょう。
リニアテクノロジーのμModuleシリーズは計測器・産業機器、医療機器、自動車など広温度範囲、高信頼が要求される製品に多数採用されています。

LTM2884は非常に小さいのでポータブル計測器、タブレット型機器といったサイズに制約がある製品であればその価値を生かせるでしょう。LTM2884はBGAパッケージしかありませんから試作は面倒になると思われます。他に絶縁の耐圧が異なるという違いもあります。

●参考
■ADUM4160
http://www.analog.com/jp/interface-isolation/digital-isolators/adum4160/products/product.html

■ADUM5000 絶縁DC/DCコンバータ
http://www.analog.com/jp/interface-isolation/digital-isolators/adum5000/products/product.html

●データシート・ファイル (うまく表示されない場合は、右クリックしてファイルに保存してから開いてください)

LTM2884モジュール説明書 (839kバイト) 2014年 09月 28日
LTM2884データシート [英語] (417kバイト) 2014年 09月 26日
LTM2884データシート [日本語] (1,075kバイト) 2014年 07月 01日
インターフェース・セレクションガイド (3,573kバイト) 2023年 06月 10日

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