説明書等に掲載の出力波形は10:1プローブで観測しておりましたので、いろいろなノイズを拾っており正確なノイズレベルではありません。同軸ケーブルで1:1接続した測定結果をこちらに示します。こちらの波形は電圧軸は1mV/DIVとなっておりますのでご注意ください。出力電圧は±3.3V(=±3300mV)ですからmVレベルは1/1000以下の非常に小さいレベルの話になります。お客様回路の電源バイパスコンデンサも追加されますから、ノイズはこの波形よりももっと小さくなります。一般的なアナログ回路としては十分かと思います。
※追加電解コンデンサはなしの状態です。
▼VIN=5V, VOUT=±3.3V, BW=20MHz、無負荷,追加コンデンサなし
ピンク:VOUT+, 水色:VOUT-

▼VIN=5V, VOUT=±3.3V, BW=20MHz、負荷=±22mA,追加コンデンサなし
ピンク:VOUT+, 水色:VOUT- ※この条件ではLM227762の仕様上、100mA以下でノイズが大きくなってしまいます。周波数は130kHzくらいです。

▼VIN=5V, VOUT=±3.3V, BW=20MHz、負荷=±120mA,追加コンデンサなし
ピンク:VOUT+, 水色:VOUT- ※この条件では発振周波数が2MHzになりますので、そののノイズが発生します。

●470uFの電解コンデンサを説明書記載の場所に追加した場合でもう一度3種計測したものがこちらです。
▼VIN=5V, VOUT=±3.3V, BW=20MHz、無負荷,追加コンデンサ470uFあり
ピンク:VOUT+, 水色:VOUT-

▼VIN=5V, VOUT=±3.3V, BW=20MHz、負荷=±22mA,追加コンデンサ470uFあり
ピンク:VOUT+, 水色:VOUT- ※コンデンサ追加によりほぼ抑圧できています。数100kHz帯域なので電解コンデンサの方が効果あります。積層セラミックコンデンサでは容量、価格的に厳しいです。

▼VIN=5V, VOUT=±3.3V, BW=20MHz、負荷=±120mA,追加コンデンサ470uFあり
ピンク:VOUT+, 水色:VOUT- ※発振周波数が高くなっているのでコンデンサなしとあまり変わりません。

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