
|
 |
コンパイル環境の構築 |
▼下記ファイルをダウンロードしてください。GNUにリンクしています。もしリンク切れ・接続できないような場合はこのサイトからダウンロードしてください。
ダウンロードしたら
$ tar zxvf binutils-2.11.2.tar.gz
$ tar zxvf gcc-2.95.2.tar.gz
$ tar zxvf newlib-1.9.0.tar.gz |
のように始めに全部、解凍しておきます。
 |
コンパイル |
はじめにbinutils(アセンブラ,リンカーなど)を作成します。ここでは /usr/local/h8
にインストールすることを前提としています。
$ cd binutils-2.11.2
$ mkdir build
$ cd build
$ ../configure --target=h8300-hms --prefix=/usr/local/h8
$ su <-
rootにならないとPlamoLinuxではmakeできないことがあるようです。
$ make
$ make install |
これで /usr/local/h8 以下にクロスアセンブラ・リンカなどのバイナリツールが作成されます。/usr/local/h8/binに実行ファイルが置かれるので、必ずPATHに/usr/local/h8/binを追加してあげてください。.cshrcや.bashrc等に記述しておけば次回ログインからすぐ利用できます。
次にgccを作成します。gcc-2.95.2/3でH8tiny (H8/3664シリーズ) のプログラムを作成すると引数が正しく渡せない問題が生じます。
それを修正するのがこのパッチです。
パッチをダウンしたら、gcc-2.95.2(gcc-2.95.3)のディレクトリに置いておきます。
$ cd gcc-2.95.2
$ cat gcc-2.95.2-20011211.diff | patch -p1
<- h8tinyのパッチを当てる -p1はハイフン,ピー,いちです。Lではない。
$ mkdir build
$ cd build
$ su
$ ../configure --target=h8300-hms --prefix=/usr/local/h8 --with-newlib
\
--with-headers=<dir>/newlib-1.9.0/newlib/libc/include
$ make LANGUAGES="c"
$ make LANGUAGES="c" install |
<dir>にはnewlib-1.9.0を解凍したディレクトリをフルパスで入力します。例 /home/ochiai/h8/ configureスクリプトはrootで実行しないとエラーになります。
最後にnewlib(C言語ライブラリ)を構築します。これはgccよりコンパイルに時間がかかります。
$ cd newlib-1.9.0
$ mkdir build
$ cd build
$ ../configure --target=h8300-hms --prefix=/usr/local/h8
$ make
$ su
$ make install |
これで完了です。CコンパイラとC言語ライブラリの準備ができました。
試しに次のように入力してみてください。
$ h8300-hms-gcc -v
Reading specs from /usr/local/lib/gcc-lib/h8300-hms/2.95.3/specs
gcc version 2.95.3 20010315 (release)
$ |
のように表示されれば問題ないでしょう。
|