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 H8のボードは各社いろいろなボードメーカーから販売されています。特にH8マイコンは非常にバリエーションが多く、1ページでは紹介できないくらいの種類があります。詳しくはルネサステクノロジ[ http://www.renesas.com/jpn/ ]をご覧下さい

 
《日立のカタログより》
 種類は多いですが基本的なアーキテクチャは変わりないので、代表的なチップを使いこなせれば他のCPUでも簡単に習得できます。上記製品の中でポピュラーなものは秋月電子でCPUボードとして販売されています。秋月電子のAKI-H8は発売後10万台以上出荷しているベストセラー商品で、誰もが納得いく価格です。
 
秋月のH8CPUボード(一部)


♪秋月H8ボード紹介
 私なりに客観的に評価してみました。でも一応関係者なので、多少のアレはあります。


◆AKI-H8キット(AE-3048)

 H8/3048Fを使った有名なキットです。秋月が出したH8ボードで最初の製品です。一番多く売れているのでロボットや小ロットの製品に多く使われているようです。ツクモロボコン館に行けばよく解ります。
 価格はH8マザーボードを含めた開発セットが7800円、ボード単品は3500円と非常に安い。30台以上なら単価3300円だ! 工学系の学生なら作っておいて絶対損はない商品です。

 今は組み立てなくていい、3048F完成品ボードも売っている。単価3800円。これは全てSMD部品で実装されており、基板高も低い。2台目以降製作が面倒な方はこちらを使うといいだろう。注意:3048F完成品ボードはモード7で使うことが前提です。2002/07/20更新
  特徴

  • スラッシュ128Kバイト、RAM4Kバイトオンチップ
  • 秋月のベストセラー商品である。
    メリット
  • 安い! いつでも買える!
  • 市場に多く出回っている(と思われる)H8/3048Fを使っている。
  • MAX232Cがボードに付いていてPCとの接続が楽。
  • このキットを使った利用例がインターネット上にたくさんある。これ以外もそうですがgccで開発できます。
    デメリット
  • 書き込みに2電源(5V,12V)を必要とする
  • キットなので組み立てないといけない
  • RAMが4Kバイトと後発CPUよりも少ない
  • クロックが最大16MHzと後発CPUと比べると遅い

◆H8/3067キット(AE-H8/3067F)
 後発のH8/3067Fを使ったボードキット。AKI-H8と比べて20MHz動作であることと、5V単一電源で書き込みができるようになったところが大きな違い。あとシリアル通信ポートが3ポートあることも違いの1つ(AKI-H8キットは2ポート) フラッシュやRAMの容量はAKI-H8(H8/3048F)と同じだが、このボードには256KビットのSRAMを内蔵しているため、ワークエリアを広くとれる。
 価格ボード+開発ソフト一式で5700円。特徴
  • スラッシュ128Kバイト、RAM4Kバイトオンチップ
  • 5V単一電源で書き込み可能
  • 256Kビット(32Kバイト)SRAMオンボード
    メリット
  • 組み立て済み
  • 基板上部の3ピン端子からプログラムを書き込みできる。
  • 20MHz動作とAKI-H8よりも若干速い。
    デメリット
  • 内蔵ペリフェラルがH8/3048Fとコンパチブルではない。
  • CPUの全ピンがコネクタに出ていない
  • よくわからないロジックICがついている。(デバッグ用らしい)



◆H8タイニーキット<SDIP版>(AE-3664)

 同じH8だが、こちらはワンチップとして開発されたH8タイニーマイコンを使ったCPUボード。PICに対抗したようなCPUで、ワンチップで何でもこなしてしまおうという感じのボードです。リレーの制御とか、PICの代用としてはこちらのCPUがいいかと思います。PICのC言語は制限・くせがありますが、H8ならANSI準拠のC言語が使えます。
 価格はボード+開発ソフト一式で2800円。ボード単品は2000円特徴
  • スラッシュ32Kバイト、RAM2Kバイトオンチップ
  • 5V単一電源で書き込み可能
  • 他のH8CPUより安価
  • 16MHz動作
  • サブクリスタル(32.768kHz)の搭載で数Hzのタイミング発生が容易
    メリット
  • (CPUが)シュリンクDIPなので試作でも配線しやすい
  • 命令インストラクションは他のH8と全く同じ
    デメリット
  • (CPUが)シュリンクDIPなので、普通の蛇の目基板に乗らない。
  • バスが出ていないのでメモリの増設が不可能
  • キットなので組み立てが必要
  • メモリ空間が16ビット固定



◆H8タイニーキット<TQFP版>(AE-3664)

 H8タイニーのTQFPパッケージを使ったCPUボード。H8タイニーのQFPパッケージは2種類あるがこちらは小さい方のパッケージで作られている。ピッチは0.5mm
 内容・回路はSDIP版と同じだが、I/Oピンはこちらの方が数本多い。今ならSDIPよりこちらのほうが「買い」だろう
 価格はボード+開発ソフト一式で4500円。ボード単品は1600円特徴
  • スラッシュ32Kバイト、RAM2Kバイトオンチップ
  • 5V単一電源で書き込み可能
  • 他のH8CPUより安価
  • 16MHz動作
  • サブクリスタル(32.768kHz)の搭載で数Hzのタイミング発生が容易
    メリット
  • SDIP版より小さい
  • 完成済みである
  • SDIP版より安い
  • 命令インストラクションは他のH8と全く同じ
    デメリット
  • H8/3048Fより入手難?
  • バスが出ていないのメモリの増設が不可能
  • メモリ空間が16ビット固定



◆H8/LANボードキット(AKI-H8/3068F)

 H8/3068FとイーサネットコントローラのRTL8019ASを載せたLANボードのキット。本格的なネットワークアプライアンスを自作できるキットと言える。ボード・ソフト設計は三岩氏が行っており、H8/OSを使うことでネットワークを簡単に扱うことができるようになっている。付属CDにはcygwinとH8のgcc等が収録されており、それをインストールして開発を行う。CDにはドキュメントやhttpのサンプルプログラムなども収録されている。三岩氏はLinuxerなのでLinuxに関して知識がない方は動作させるのが難しいかもしれない。一応Windowsの開発ソフトも一式付属している。技術評論社SoftwareDeign誌にH8/OSの最新状況が記載されている。
 CPUは384Kバイトフラッシュと16KバイトのRAMがオンチップで、ボード上に16MビットのDRAMがついていて2Mバイトのワークエリアとして利用できる。
 価格はボード+開発ソフト一式で9850円。

今度3068から3069にCPUが変更されるようです。2002/07/20更新
 


サンプルのhttp画面(画面は3067Fとでてますが、実物は3068Fです)
特徴
  • スラッシュ384Kバイト、RAM8Kバイトオンチップ
  • 10base-T EthernetコントローラRTL8019ASを実装
  • ×8ビットの16MビットDRAM実装済み
  • 5V単一電源で書き込み可能
  • cygwin(gcc)がCDに収録されており、それで開発するようになっている。他社のCコンパイラでは難ありかも?
    メリット
  • このボードだけでイーサネットに接続するプログラムを作れる。
  • 三岩氏の製作されたH8/OSを使うことで難しいネットワークライブラリを作成・準備しなくて済む
  • IDEのハードディスクを読み書きするライブラリもある。
  • このボードでuClinuxを動かすプロジェクトがある。
    デメリット
  • 三岩氏がH8/OSのソースを公開していない(公開されているようです。2002/07/20修正)
  • Windowsのソフトがうまく動かないらしい(ホームページのは動くらしい)
  • 基板のパターンが細い(今販売されているものは修正されている)
  • H8/3068Fだけが実装されたボードは無い


◆AKI-H8マザーボード
 AKI-H8(H8/3048F)用のマザーボード。このマザーボードは2つの機能がある。1つはAKI-H8の書き込み機能だ。AKI-H8は書き込みに5Vと12Vを必要とするが、その電源をこのボードで作成できるようになっている。もう1つの機能はLEDやLCD、SWといったユーザインターフェースを持っていることだ。このボードがあれば書き込みと、簡単な入出力の実験・テストができるようになっている。
 価格は液晶付きで3000円。これを単品で買うより7800円のAKI-H8のセットを購入したほうがいいだろう。
 メリット
  • AKI-H8(H8/3048F)の書きこみに必要な電圧、タイミングを作りだせる
  • タクトSW,DIPスイッチ,LED,液晶などがあらかじめ配線されていてすぐに使える。
  • ユニバーサルエリアに自分の回路を作成できる。
    デメリット
  • AKI-H8の書きこみ電圧(=12V)を作成するために電源電圧に少なくとも15V必要(3端子レギュレータのドロップ分約3Vを考慮すると)
  • 基板が紙エポなので雑に扱うと割れる。
  • パソコンとの接続がDサブ25ピンなのは時代遅れ(Dサブ9ピンもついているが未配線)

◆まとめ

 秋月のH8キット関連を表にまとめた。店頭だとどういう商品があるのか解らないと思うので、こちらを良く見てから出かけて欲しい。

 
秋月H8キット一覧(2003年3月18日現在)
注文番号
キット名称
フラッシュ容量
RAM容量
周波数
書き込み電圧
CPUチップのみの販売
キット/実装済
付加機能
価格
(開発ソフト一式付き)
価格
(ボード単品のみ)
K-00004 H8/3048Fキット
128kB
4KB
16MHz
5V & 12V

(\1,700)
キット
-
\7,800.
(H8マザーボード付)
\3,500,
(30台以上

単価 \3,300.)
K-00179 H8/3048Fキット
完成品
128kB
4KB
16MHz
5V & 12V

(\1,700)
実装済
「モード7の使用が前提」
-
\3,800.
(10台以上
単価 \3,591)
K-00008 H8/3067Fキット
128kB
4KB(CPU)
+32KB(SRAM)
20MHz
5V単一
実装済
オンボードデバッグ機能?
\5,700.
なし
K-00006
K-00007
H8/3664F SDIPキット
32kB
2KB
16MHz
5V単一
キット
-
\2,800.
\2,000.
K-00158
K-00159
H8/3664F TQFPキット
32kB
2KB
16MHz
5V単一
実装済
-
\4,500.
\1,600.
K-00168 H8/3069F LANキット
512kB
16KB(CPU)
+2MB(DRAM)
20MHz※1
5V単一
キット
10baseT Ethernet
液晶・マザーボード付
\9,850.
なし
K-00180
K-00205
H8/3052Fキット
512KB
8KB
25MHz
5V単一

(\1,800)
実装済
-
\4,200.
\3,900
K-00204 H8/3069Fキット 512KB 16KB(CPU)
+2MB(DRAM)
25MHz 5V単一
(\1,750)
実装済 - \4,300. なし
K-00005
K-00140
H8マザーボードキット
(H8/3048F専用)
-
-
-
-
キット
-
-
\1,800 / \2,800.
は正式なキット名称ではありません。
正式な名称は多分無いです。(^_^)
キットの場合でもCPU等は実装済みです。
価格は2003年3月時点のものです。
※1:3068Fは25MHzだがキットでは20MHzで動作させている。
 ★どのCPUボードがいいかわからない場合は迷わずAKI-H8(H8/3048F)のセットを購入することを薦める。AKI-H8の開発セット(\7,800円)にはCPUボードのほか、SWやLED、LCDなどが搭載可能なマザーボードが添付されているので、これで勉強・実験すると良い
  
Copyright (c) 2002-2003Masahiro Ochiai
  • 2003/08/18 新商品を追加
  • 2002/07/20 加筆・修正
  • 2002/05/10 H8/3068Fキットの加筆・修正
  • 2002/05/08 金額修正
  • 2002/05/07 加筆・誤字修正