MCP960x補足事項
2023-08-08更新
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MCP9600, MCP9601を組み合わせた時の補足事項です。
MCP960xと組み合わせた場合は次の表示になります。
27.6℃
のように室温が表示されます。熱電対は主に炉や窯の温度を測定するものです。
※常温での数℃のずれは誤差の範疇になります。室温計、寒暖計として利用する場合はSHT-2x, SHT-3X, ADT7422などの常温で高精度のセンサをご利用ください。
トーチやガスコンロなどであぶってみてください。先端は真っ赤になりますが、数秒で
1090.3℃
のように表示されます。注意:付属の熱電対の連続耐熱温度は〜+400℃です。
反対に冷凍庫に入れると数10秒で氷点下の温度になります。
-17.7℃
先端が細いため熱容量が小さく、応答速度が速いです。
▲ご注意:高温・低温に耐えられるのはK型熱電対の先端のみです。 MCP960x基板や液晶画面は常温(10〜40℃程度)に置かなければなりません。液晶ガラスが0℃に近づくと液晶の反応の鈍くなり、残像が残るようになります。
温度は0.1℃刻みで表示されますが、0.1℃単位の温度の正確性はございませんのでご注意ください。センサICは1/16℃単位で計測していますので一応表示しております。温度精度はセンサIC(MCP960x)の精度、冷接点温度の精度、K型熱電対の精度・リニアリティなど様々な影響を受け0.1℃単位の確度は出ません。プラスマイナス数℃のずれは誤差の範疇です。つまり体温計や水温計、寒暖計のような常温付近を正確には計測する用途には使用できません。しかし1℃未満はこれから温度が上昇傾向なのか、下降傾向なのかを判断するうえで有効な情報です。
MCP9601の場合は次の追加機能があります。MCP9600にはOC,SCの機能はありません。
2段目に OC や SC の文字が表示されることがあります。OC,SCが表示されているときは温度計測が止まり温度が更新されません。
・OCはオープンサーキットのことでK型熱電対が接続されていないことを検出しています。これは黄色のコネクタが外れている。熱電対の接触不良、熱電対先端の断線などが考えられます。
・SCはショートサーキットのことで熱電対の電極(先端)が基板のGNDや電源に接続されていると生じます。熱電対は(どことも電気的に接続されていない)フローティング状態になっていなければなりません。もし金属に接触している場合はその金属片がアースに接地されていると、MCP960xモジュールのGNDとは直接つながっていなくても、MCP960xとつながっているマイコン→パソコン→ACアダプタ→コンセントのアース→その金属片というルートで同じ電位になってしまうためSCと検出してしまいます。
手で先端を握ると自分の体を通じてアースに落ちるあるいはハムを誘導するのでSCやOCが点灯することがありますが異常ではありません 熱電対はカプトンテープやガラス繊維などで直接接しないようにする必要があります。
MCP9600はオープン検出機能がないのでセンサが外れている場合は室温(冷接点温度)を示したまま変化しません。そのためセンサが外れている(断線している)のと、熱電対先端の温度が室温である。は判別できません。MCP9601はセンサが外れる(断線する)とOCのマークが点灯するのでOCが点灯していない場合、表示している温度は熱電対先端の温度であると分かります。
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●データシート・ファイル (うまく表示されない場合は、右クリックしてファイルに保存してから開いてください)
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液晶表示器の共通説明書
(1,041kバイト) 2024年 12月 15日
寸法図
(88kバイト) 2024年 12月 13日
●その他の質問一覧(この商品について)
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