LTC4331が使えるかどうかチェックリスト
2019-01-12更新
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電気的にはほとんど付加回路なくI2C通信の間に挿入できる回路になっておりますが、全てのデバイス、条件において絶対動作するとは言えません。おおむね動作できるというレベルです。事前にサンプルをお求めいただき評価の上ご使用、量産採用を検討してください。
次の条件に1つでも当てはまるとLTC4331モジュールは利用できません。
・フィリップス(NXP)のI2C規格以外の信号シーケンスがある場合
⇒SDAをHにしたまま、SCLに9回パルスを送ることでデバイスリセットする
⇒SCLにダミーパルスを1クロック送るなど
⇒データが8ビット幅ではないもの。
⇒[Start Condition, Slave Address7ビット, R/Wビット]の順に信号が送信されないもの。Slave Addessが7ビットではない、R/Wビットの論理が逆など
・パルスの長さでデバイスを制御する場合
⇒信号のパルスの長さは相手方に反映されません。
⇒SCLを10ms間Lowにしてデバイスをリセットするなど。
・マスター側マイコンにSCLクロックストレッチ機能がない場合
・I2Cの電圧変換ICなどを経由する場合、SDA, SCLともに双方向通信をサポートしていない場合
⇒クロックストレッチングのためにSCLも双方向バスになっていなければなりません。
・I2Cスレーブデバイスが約30ms以上SCLバスをホールドする場合
詳細:https://strawberry-linux.com/support/14331/124562
I2Cデバイスが基板上で直接接続されていると通信エラーは起きませんが、この製品ですとケーブルが外れている、スレーブ側電源が入っていない、スレーブ側の電源の立ち上がりが遅いので初期化シーケンスに失敗するなど、いろいろなエラーが想定されます。
どちらかというと正常動作のシーケンスより、ACKが返らないなどの通信エラー、失敗時のエラー処理、再試行処理が正しくプログラミングされていませんとハングります。イレギュラー処理に入り込む確率が高いです。
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●データシート・ファイル (うまく表示されない場合は、右クリックしてファイルに保存してから開いてください)
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LTC4331モジュール説明書
(773kバイト) 2021年 02月 26日
LTC4331 Datasheet
(238kバイト) 2019年 06月 06日
LTC4331データシート
(2,167kバイト) 2019年 03月 10日
インターフェース・セレクションガイド
(3,573kバイト) 2023年 06月 10日
●その他の質問一覧(この商品について)
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LTC4331が使えるかどうかチェックリスト 2019-01-12更新 |
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