マスター側の信号はLTC4331でSTART,STOP,R/W,0/1が解読され、他の信号とミックス・変調されてLANケーブルを伝わります(LANケーブルを通る信号は特殊な信号です) スレーブ側で復調、解読され、同じようにSTART,STOP,R/W,0/1の信号が再構成されます。そのためI2C信号のクロック周波数やパルス幅はスレーブ側に反映しません。LTC4331の内蔵クロックに同期、調整されたものになります。
つまりマスターで100μsのLOWレベルで送信したものをそのままスレーブに100μsのLOW信号として反映されないことになります。I2CはSCL, SDAとの立ち上がり(立ち下り)順番、SDAの信号の有無で情報を伝達しますので、パルス幅は関係ありません。
▼黄色水色 上2つはマスター側の波形、ピンク緑色 下2つがスレーブ側の波形です。
パルス幅が大きく変わってるように感じますが、伝達されるデータには影響がなく、I2Cプロトコル解析でも上下同じものだというのがわかります。

※もしお使いのI2CデバイスがSCLやSDAの信号の長さをみてリセットするような機能を持っているのであればこの商品は使えないことになります。
|